加工されたマクロ粒子を使用して皮膚の外観を改善する方法
专利摘要:
表面に塗布して表面の外観を改善する、たとえば小皺、皺、傷跡、等のような質感の欠点及び、そばかす、しみのような色の欠点を見えにくくする組成物を提供する。マクロ粒子の表面にコーティングされた、あるいはその表面に埋め込まれた無機粒子を備える外用組成物、無機粒子を使用したマクロ粒子表面の加工には、メカノフュージョン、物理吸着、マクロ粒子へのプレエマルジョン化の3つの方法が使用される。なし 公开号:JP2011506451A 申请号:JP2010538023 申请日:2008-11-13 公开日:2011-03-03 发明作者:アール;ジュニア グリン,ジョン;ジェイ フェア,マイケル;シー ブラームズ,ジョン;イー ブラウン,スティーブン;マイトラ,プリトウィラージ 申请人:エイボン プロダクツ インコーポレーテッド; IPC主号:A61K8-29
专利说明:
[0001] 本発明は、無機粒子類で表面加工されたマクロ粒子類を含有する組成物類、無機粒子類をマクロ粒子類の表面に埋め込んで表面加工したマクロ素材類を調製する方法、及びそれらを使用する方法に関する。] 背景技術 [0002] 化粧品に、皮膚の欠点を隠しながら同時に自然な見た目を作り出すという機能を持たせようとする際、しばしば矛盾が生じる。通常、化粧品には、軟焦点向けのマクロ素材や、顔料やフラクタル粒子のような無機粒子が用いられる。不透明度の高い顔料は、しみのような皮膚の欠点をぼかす傾向があり、軟焦点物質は一般的に小皺や皺をぼやけさせる。しかし、この無機粒子が過度に密に凝集すると、これは軟焦点物質に対して、あるいは使用者の皮膚の色に対して目立ち、不自然な見た目となる。] [0003] これらの問題を多少とも解決するために、いくつかの化粧品では、エラストマーやクロスポリマーのようなマクロ粒子と物理混合した無機粒子が使用されている。マクロ粒子は、製品中の無機粒子同士の間に物理的な障壁を設けることによって、無機粒子の過度な凝集を抑制する。マクロ粒子が製品の基材となることと、使用者になめらかな感触を与えることは、この組み合わせのその他の利点である。] [0004] 化粧品中の組成物において、無機粒子とマクロ粒子の組み合わせは、当業者にはよく知られている。例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3がある。これらの特許文献では、エラストマー系架橋有機ポリシロキサンと、粒径10ミクロンの球状ポリマー粒子の物理混合、架橋シロキサンエラストマーと顔料の物理混合、3次元パーソナルケア組成物が記述されている。] 先行技術 [0005] 米国特許第6,258,345号明細書 米国特許第6,475,500号明細書 国際公開第03/080005号] 発明が解決しようとする課題 [0006] しかしながら、これらの物理混合、あるいは他の物理混合によって作られた組成物は、皮膚の欠点を際だたせる傾向がある。例えば、無機粒子は、皮膚に移動して毛穴や小皺や皺の中に蓄積する傾向がある。無機粒子の密な凝集によって、その傾向はより顕著になる。皮膚の欠点を際だたせ、軟焦点物質による肌の色の中和が相殺されるためである。最終的に、顔料は光を後方散乱する傾向があるため、不自然な粉状の外観を呈する。このため、自然な外観を実現するためには、不透明性の高い顔料のような無機粒子を使用することと、皮膚の質感の欠点と色の欠点の両方を目立たなくする目的で軟焦点物質を使用することとの最適なバランスを発見する必要がある。] 課題を解決するための手段 [0007] 本発明の実施形態は、無機粒子で表面加工されたマクロ粒子(macroscopic particles)からなる組成物、その組成物を調製する方法、それらを使用する方法に関する。] [0008] 本発明の実施形態の一つは、少なくとも一種類の、望ましくは二種類以上の無機粒子を備える組成物に関し、これは一種類あるいは複数種のマクロ粒子の表面に埋め込まれ、表面加工されたマクロ素材を形成する。この表面加工されたマクロ素材は、無機粒子が埋め込まれた表面と、無機粒子の存在しないマクロ粒子からなるコアを持つ。無機粒子が埋め込まれたマクロ粒子表面の屈折率が、マクロ粒子コアの屈折率よりも大きい場合に有効性が高い。] [0009] 本発明の他の実施形態は、表面加工されたマクロ素材を備える組成物を調製する方法に関する。それらの方法とは、メカノフュージョン、物理吸着、プレエマルジョン化を用いて無機粒子をマクロ粒子の表面に埋め込むことで、表面加工されたマクロ素材を作る方法を含む。] [0010] 本発明のさらなる実施形態は、本発明の組成物を塗布して表面の外観を改善する方法に関する。無機粒子で表面をコーティングされたマクロ素材からなる本発明の組成物は、表皮の外観を改善するのに有効である。これは、反射率、拡散透過率、マクロ粒子の表面に安全に埋め込まれた無機粒子その他の本発明の特性によってもたらされる。] 図面の簡単な説明 [0011] 粒径が約1から10ミクロンである顔料の凝集体の光学顕微鏡写真である。(400倍に拡大) 調製方法がメカノフュージョンであるときの、顔料粒子で表面をコーティングされたマクロ粒子であって、粒径が約20から50ミクロンであるものの光学顕微鏡写真である。(400倍に拡大) 顔料によって表面加工されたマクロ素材の薄膜の拡散透過率の、表面加工されていないマクロ素材の対照実験データに対する増加量を百分率で表したもの。ここで薄膜の厚みは平均して10ミクロンである。] [0012] 前記した目的とここに詳細に記された他の事項に基づけば、本発明の実施形態は、表面加工されたマクロ粒子からなる組成物によって、先行技術の欠点を克服するものであり、例えば加齢やにきび、表皮の損傷のような問題の起こった表皮の外観を改善する。この組成物とこの使用方法は、生体表面や人工生体表面のような表皮に塗布されると、表面をカバーする効果と光学的なぼかし効果によって、若返った、あるいは強化された表皮外観を与える。] [0013] 本発明の実施形態は、一般的に、マクロ粒子と無機粒子の組成物であって、表面加工されたマクロ粒子からなる組成物、及びこの組成物を調製する方法あるいは無機粒子を用いたマクロ粒子表面の加工方法であって表面加工されたマクロ素材を調製する方法、及びその使用方法に関する。] [0014] この表面加工されたマクロ粒子である組成物は、表面に塗布することができるものである。ここで表面とは、生体表皮、人工生体表皮、あるいは皮膚、髪、爪のようなケラチン質の表面を含み、またそれらに限らない。この組成物は、化粧品分野あるいは皮膚科学への適用が考えられ、小皺、皺、しみといった質感の欠点を露呈しにくくする他、例えば加齢によるしみ及びにきび跡や傷跡のような色の欠点を露呈しにくくする。その他の実施形態においては、この組成物は、潜在的な産業上利用可能性として、塗料類への適用が考えられ、起伏のある表面や、損傷のある表面をコーティングし、また外観を改善するのに有効である。] [0015] 本発明の実施形態の一つは、この表面加工されたマクロ粒子の組成物に関する。このマクロ粒子は、例えば、限定するものではないが、顔料類、ミクロンサイズの顔料類、フラクタル粒子類とその類似物、あるいはそれらの組み合わせのような無機粒子類を用いて加工される。これらのマクロ粒子類は、その表面に無機粒子類を埋め込むことで、加工される。具体的な実施形態において、硬い無機粒子類は軟らかいマクロ粒子類の表面に埋め込まれる。ここで埋め込まれた無機粒子類とは、部分的あるいは全体的にマクロ粒子に囲まれた無機粒子類をいい、原則的にはそのマクロ粒子類の表面にとどまるものである。このマクロ粒子の、無機粒子が埋め込まれた表面は、無機粒子の存在しないコア部分に比べて、屈折率が高くなければならない。] [0016] マクロ粒子類の例は、限定するものではないが、シリコーンエラストマー類、炭化水素エラストマー類、シリコーンクロスポリマー類、あるいはそれらの組み合わせである。本発明のある好ましい実施形態では、マクロ粒子類とはエラストマー粒子類である。他の好ましい実施形態では、マクロ粒子類とはシリコーンクロスポリマー類である。これらのマクロ粒子類の好ましい粒径の範囲は、約1ミクロンから約200ミクロンである。より有用なマクロ粒子類は約1ミクロンから約50ミクロンの粒径を持つ。一般的には、このマクロ粒子は無機粒子類よりも大きい。] [0017] 実施形態の一つにおいて、無機粒子がこのエラストマー粒子の表面に埋め込まれるか又は表面をコーティングし、表面加工されたマクロ素材を形成する。ここで使用されているように、この実施形態に適用されるマクロなエラストマー粒子の例は、限定するものではないが、天然ゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロブタジエンやイソプレンのような置換ブタジエンのポリマー、酢酸ビニルとエチレンのコポリマー、エチレンとプロピレンと非共役ジエンのターポリマー、スチレンやアクリロニトリルやメタクリル酸メチルのようなポリマー化可能なエチレン様不飽和モノマー類とブタジエンとの共重合体、シリコーンエラストマー類、ケイ素骨格を持つフルオロポリマー類を含むフルオロポリマー類、ポリアクリル酸塩類、ポリエステル類、ポリアクリル酸エステル類、ポリエーテル類、ポリアミド類、ポリエステルアミド類、ポリウレタン類、及びそれらの混合物である。さらに、マクロ粒子に有機相や無機相を加えて、屈折率のような光学的性質を変更することも考えうる。] [0018] 本発明の他の実施形態のうち、例えばシリコーンエラストマーのようなエラストマー粒子類を用いるもの例としては、(i)硬化性シーラント剤から誘導できる架橋シリコーンポリマー、(ii)水素化ケイ素を用いたオレフィンあるいはオレフィン化シリコーンのヒドロシリル化によって付加重合したシリコーンエラストマーがある。当業者は、これらのシリコーンエラストマー類あるいはそれに近いものを得る方法を知っている。シリコーンエラストマー類の例は、限定するものではないが、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(アルキルセテアイルジメチコン/ポリシクロヘキサン酸化物)クロスポリマー、及びそれらの混合物のような架橋有機ポリシロキサン類を含む。これらのエラストマー類の例は、限定するものではないが、以下のものを含む。ダウコーニング社(Dow Corning)(ミシガン州、ミッドランド)から市販されている、シクロペンタシロキサン(及び)Dimethicone Crosspolymer:DC9040とDC9045、シンエツシリコーンズオブアメリカ社(オハイオ州、アクロン)から市販されている(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、具体的には商標名KSG−15(デカメチルシクロペンタシロキサン中)、商標名KSG−16(低粘度のメチルポリシロキサン中)、商標名KSG−18(メチルフェニルポリシロキサン中)のような架橋メチルポリシロキサン、シンエツシリコーンズオブアメリカ社(オハイオ州、アクロン)から市販されている(ラウリルジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー(KSG−31((ラウリルジメチコン/コポリオール)クロスポリマー)、KSG−32、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー類(鉱油中のKSG−41、イソドデカン中のKSG−42、トリエチルヘキサノイン中のKSG−43、スクアレン中のKSG−44))、それに、グラントインダストリーズ社(Grant Industries Inc.)(ニュージャージー州、エルムウッド・パーク)から市販されているエラストマー類のグランシルライン、たとえば商標名EPSQの(ジメチコン/ジビニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー。本発明の実施形態の一つは、EPSQ(商標)の好ましいシリコーンエラストマーを使用している。] [0019] 本発明の実施形態のなかで次のものも好ましい。それは、エポキシシリコーンと水素化ケイ素の両方の機能性をもつ、二官能基をもつ前駆体分子による自己ポリマー化によって得られるシリコーンクロスポリマーであり、架橋分子が存在しなくてもシリコーン共重合体ネットワークを形成する。特に適しているものは、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社(コネチカット州、ウィルトン;前GEシリコーンズ社)によって提供されているシリコーンクロスポリマーのベルベシル(Velvesil)材料のようなクロスポリマーである。本発明の実施形態に適したクロスポリマーには、SFE839(商標)((シクロメチコン(及び)ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー)、VELVESIL(商標)((シクロペンタシロキサン(及び)C30−45アルキルジメチコン/ポリシクロヘキセン酸化物)クロスポリマー)が含まれ、もっとも好ましいものはVELVESIL(商標)125である。] [0020] このようなマクロ粒子類は従来技術で調製される。例えば、パレットに載せ、切断し、砕いて、マクロな素材を断片あるいは小さな破片とし、つづいてその断片あるいは小さな破片を刻み、すりつぶして、望ましいサイズの粒子を作る。さらに、従来技術の実験化学を用いて、特定の望みのサイズの粒子や、望みのサイズ分布を持ったマクロ粒子を調製することが考えられる。本発明の実施は、マクロ粒子類を調製する手段によらない。] [0021] マクロ粒子類の表面を加工するために用いられる望ましい無機粒子類は、顔料、フラクタル粒子類、それらの混合物、あるいはその類似物を含み、それらに限定するものではない。そのような無機粒子は、ナノサイズの(及び/あるいは)ミクロンサイズの酸化鉄顔料、フラクタル粒子類、それらの混合物、及びそれらの類似物のような金属酸化物粒子を含む。さらに、無機粒子類は単一の金属酸化物型の構成要素を備えるか、あるいは少なくとも二種類以上の金属酸化物型の構成要素の混合物を備えてよく、その例は、限定するものではないが、アルミノケイ酸塩類とその類似物である。その他のタイプの無機粒子類の使用も考え得る。例えば亜酸化物類、窒化物類、カーバイド類、及び類似物。これらの無機粒子類の屈折率が、マクロ粒子類の屈折率よりも高いことが望ましい。無機粒子が埋め込まれたマクロ粒子表面の屈折率とマクロ粒子コアの屈折率との比率は、約1.02から約2.50であり、約1.07から約2.40であれば望ましく、もっとも望ましいのは1.10から2.20の間である。] [0022] 無機粒子類は、好ましくは約0.05ミクロンから約5ミクロンの範囲のサブミクロンサイズである。顔料類の好ましいサイズ範囲は約0.5ミクロンから約3ミクロンの間である。一方、フラクタル粒子類の好ましいサイズ範囲は約0.05ミクロンから約5ミクロンである。本発明のその他の実施形態は、マクロ粒子と、当業者がマクロ粒子類をコーティングするあるいは加工するのに有効であると考えるような他の同等の無機分子との組成物である。マクロ粒子の粒径と無機粒子のそれとの比率は約1から約1000の間にあり、より好ましくは約10から約100であり、最も好ましい場合は約20から約50の間にある。これらの好ましい範囲にあるとき、マクロ粒子の表面で無機粒子が密に詰まって配置するはずである。] [0023] 顔料とは、特定の波長の光を反射し、その他の波長の光を吸収し、感知できるほどの発光を与えないような固体である。ミクロンサイズの顔料は無機粒子類として有用であり、粒径約0.05から約10ミクロンであるようなものを含む。本発明の実施形態の一つにおいて、マクロ粒子の表面に埋め込まれた顔料類は、約0.1から約5ミクロンの粒径である。このマクロ粒子の表面を加工して、表面を加工したマクロ素材を調製する際に、単一の顔料を用いる場合や、あるいは複数の顔料を組み合わせるか混ぜ合わせる場合が考えられる。この化粧品の組成物において、顔料は不透明さや色を与えるために用いられる。一般的に安全であると考えられている顔料(次の書籍に挙げられているようなもの。国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、第11版、米国化粧品工業会(Cosmetic,Toiletry & Fragrance Association)、米国、ワシントンDC、2006年、本明細書に参照として含まれる)を、任意に、マクロ粒子と共に用いてよい。有用な顔料には、体質顔料、無機白色顔料、無機有色顔料、パール顔料(pearling agent)、あるいはそれらの類似物が含まれる。具体例は、限定するものではないが、タルク、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、シリカ、二酸化チタン、酸化亜鉛、弁柄、鉄黄、黒色酸化鉄、ウルトラマリン、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、及びそれらの類似物を含む。これらの顔料類あるいは色素性の粉は、最適の不透明性及び/または色を与えるように、独立に、あるいは組み合わせて使用することが可能である。好ましい実施形態では、顔料は二酸化チタン、酸化鉄類、及びそれらの組み合わせである。] [0024] マクロ粒子の表面加工に適したその他の無機粒子は、フラクタル粒子であって、不規則な形状の粒子を含むもの、あるいはそれらの組み合わせであり、ミクロンサイズで、約0.05から約10ミクロンの大きさであり、望ましくは約0.1ミクロンから約5ミクロンである。このフラクタル粒子類は、単一で、あるいは他のフラクタル粒子類や顔料類や他の無機粒子類と組み合わせて使用され、本発明の組成物に限らず、本発明の、表面加工されたマクロ粒子類や、表面加工されたマクロ物質の、例えば化粧品分野や皮膚科学上の使用方法上で望まれるに適した性質を呈することが考えられる。望ましいフラクタル粒子類の例は、生理的に適合したものであり、限定するものではないが、親水性及び疎水性ヒュームドシリカ類を含むヒュームドシリカ類、コロイドシリカ、ヒュームドチタニア、ヒュームドアルミナ、ヒュームドセリア、ヒュームドインジウムスズ酸化物、ヒュームド酸化ジルコニウム、ヒュームド酸化亜鉛を含む。このようなフラクタル粒子類の例は、限定するものではないが、デグッサ社(Degussa)(ニュージャージー州 Parsippany)によってアエロジル(AEROSIL)ヒュームドシリカの商標名で市販されているもの、アエロジル(商標)R−900シリーズ、A380TM、OX50TM、ADNANO(商標)、ADVANCED NANOPARTICLES(商標)や、キャボット・コーポレーション(Cabot Corporation)(マサチューセッツ州、ボストン)からCAB−O−SILの商標名で市販されているものや、SPECIAL(商標)などの製品である。] [0025] 無機粒子とマクロ粒子の重量比は、一般的に約1:10から約10:1であり、望ましくは約1:8から5:1、最も望ましくは約1:5から1:1である。] [0026] マクロ粒子の表面に分岐したフラクタルネットワークが存在する場合、光の前方及び側方への散乱が増加し、表皮への望ましい光学効果をあたえるような、高レベルの後方散乱光をもたらす。望ましい光学効果とは、例えば、肌の色合いを知覚させ、視覚的に赤みやしみ、傷跡、毛穴、小皺、皺、その他の肌の欠点を目立たなくして、不自然な白い外観を呈することなく、皮膚の外観を視覚的に改善する効果である。望ましい光学効果を持つ化粧品は、自然で若々しい皮膚の外観を作り出す。無機粒子類でコーティングしたマクロ粒子類を含む化粧品組成物は、例えば固形パウダー、ファンデーション下地、あるいは色なしのジェルとして処方されるが、それらに限らない。これらの組成物は、例えば自動車の車体部品や、羽目板などのようなものを含む、任意の表面に、のぞましい光学効果を与えるのに使用できる。] [0027] 本発明のさらなる実施形態は、無機粒子を含んでいないコア領域と、無機粒子が埋め込まれた表面領域を含むマクロ素材から成る組成物に関する。コア領域と、無機粒子が埋め込まれた表面領域では、屈折率は等価ではない。表面加工されたマクロ粒子の表面の屈折率は、コア領域の屈折率よりも大きい。] [0028] 本発明の実施形態の一つにおいて、この組成物は、マクロ粒子類の表面に埋め込まれた無機粒子を含み、ここで表面加工された素材の表面の屈折率は、そのコアの屈折率よりも大きい。様々な物質の屈折率は、屈折計を用いて計測、あるいは個々の物質の加重平均によって計算することが可能で、この両方の方法は一般的に使用され、理解されている方法である。物質の屈折率は、限定するものではないが、次のような文献に見いだされる。CRCHandbook of Chemistry and Physics,David R.Lide編 第87版、CRC Press、Taylor & Francis Group、米国、フロリダ州、Boca Raton、本明細書に参照として含まれる。屈折率が高い場合、可視光を散乱しやすく、ひだ、皺、小皺、表面の欠点を隠し、隠蔽し、覆うような化粧品組成物にとっては有用性が高い。] [0029] 一つの実施形態において、マクロ粒子の好適な屈折率が使用されており、それは約1.30から約1.60の範囲である。一方、無機粒子で表面を加工したマクロ粒子の表面の屈折率は、約1.40から約3.50の範囲であってよい。本発明のさらなる実施形態において、マクロ粒子のコアは屈折率約1.43のシリコーンエラストマーで、このシリコーンエラストマーには無機粒子が含まれない。一方、TiO2がシリコーンエラストマーの表面に埋め込まれ、表面加工されたマクロ素材の表面の屈折率は、2.6である。TiO2で表面を加工されたシリコーンエラストマーの表面の屈折率の、TiO2粒子を含まないシリコーンエラストマーコア領域の屈折率に対する比は、1.8である。このように、表面加工されたマクロ素材の表面の屈折率の、コアの屈折率に対する比は、1より大きい。表面加工されたマクロ粒子の表面の屈折率の、無機粒子を含まないマクロ粒子のコア領域の屈折率に対する比は、限定するものではないが、約1.02から約2.50の範囲を含み、望ましくは約1.07から約2.40の範囲であり、最も望ましい場合は約1.10から約2.20の範囲にある。] [0030] マクロ粒子の表面への無機粒子の付加は、限定しないが例えば研磨のような力学的エネルギー、化学反応、ポリマー化反応を用いて達成されてよい。また、それに限らないが例えば吸着のような物理化学的相互作用を用いて達成されてよい。望ましいことであるが、研磨のような力学的エネルギーを使用してマクロ粒子の表面に無機粒子を埋め込む方法は、特段有用であることが分かっている。マクロ粒子の表面に無機粒子を埋め込むためには、無機粒子の硬度は、少なくともマクロ粒子の硬度と同じであるか、あるいはマクロ粒子の硬度よりも高くなければならない。] [0031] 硬いとは、局所的な貫通、引っかき、機械加工、摩耗、変形に対して耐性があることを言う。物質の硬度は、様々な手段で計測してよい。硬度を決定する方法の例は、限定するものではないが、ロックウェル硬さ試験、ブリネル硬さ試験、ビッカース硬さ試験、ヌープ硬度試験、ショア法、があり、各方法は、マクロ、ミクロ、ナノスケールの、どのタイプの硬さを計測するかによる。当業者は、本発明の様々な実施形態において、適切なマクロ粒子、無機粒子を選択するために、硬度を決定、定量化、測定することを目的として、Encyclopedia of Polymer Science and Technology(Interscience Publishers of John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨーク、第7巻、470−478ページ、1967年、本明細書に参照として含まれる)の様な参考文献を利用できるが、この文献に限定するものではない。] [0032] 各国ごとに物質の硬度の基準が存在する。例えば、米国材料試験協会(ASTM)、日本工業規格(JIS)等である。当業者は、マクロ粒子と無機粒子の両方について、適切な物質を適宜、その当業者が持つ知識あるいはその技術領域で一般的な情報に基づいて、選択できる。本明細書に記述された組成物を調製する目的で、例えば適合した硬度のような性質を備えた素材を選択するために、限定するものではないが例えば、JIS Yearbook 2006(日本規格協会(JSA)編、日本規格協会(JSA)出版、ISBN:4−542−17390−19、本明細書に参照として含まれる)のような参考文献が利用でき、有用である。硬度の高い無機粒子とは、その日本工業規格(JIS)Aの値が約90あるいはそれより大きいような無機粒子を指す。本明細書で使用されている柔軟なマクロ粒子とは、JIS Aの値が約90より小さいものを指す。] [0033] 実施形態の一つにおいて、本発明の組成物は、顔料やフラクタル粒子のような無機粒子を用い、メカノフュージョンである研磨工程を使用して、乾燥マクロ粒子を加工することで調製される。このマクロ粒子の表面加工方法において、乾燥粉末状態の粒子を用いることが好ましい。マクロ粒子と無機粒子の比率と選択において、乾燥状態のものを使用したほうが選択の幅が広がるためである。乾燥状態の粒子は、特定の水分量を持つことが必要となる化粧品や皮膚科学上の多種の異なる製品において使用され、これはこの実施形態のもう一方の好都合な点である。] [0034] メカノフュージョンは、力学的エネルギーを使用してゲスト粒子をホスト粒子に融合させ、新しい物質を作る、極めて強力なミル共加工システム(co−processing milling system)である。本明細書で使用されているように、ホスト物質はマクロ粒子であり、ゲスト物質は無機粒子である。メカノフュージョンは、ホスト物質の上に、高いせん断及び/または固着力を作用させ、ゲスト物質の比較的完璧な極薄のコーティングを施すドライコーティング加工である。この実施形態において、小さく硬い無機ゲスト粒子のナノメーターの厚さのコーティングが、大きく柔軟なマクロホスト粒子の上に融合し、表面加工されたマクロ素材が作られる。このマクロ素材は、マクロ粒子表面上の無機粒子によるコーティング、あるいはマクロ粒子の表面上に埋め込まれた無機粒子を備える。] [0035] 簡潔に述べると、メカノフュージョン法は、次の工程を経る。a)無機粒子とマクロ粒子、及び随意の他の原料を混合する工程。b)圧縮力とせん断力を同時に発生させる工程。c)この圧縮力とせん断力を、無機粒子とマクロ粒子、及び他の原料に作用させる工程。d)無機粒子をマクロ粒子の表面に埋め込み、表面加工されたマクロ素材を作る工程。] [0036] メカノフュージョンは、無機粒子とマクロ粒子の混合物に、圧縮力とせん断力を作用させることで得られ、ホソカワミクロン・リミテッド(商標)(日本、大阪)からホソカワミクロンメカノフュージョンシステム(商標)AMS−Mini(商標)の商標名で市販されている製品のような、任意の市販のメカノフュージョン機を使用できる。メカノフュージョンミキサーは、例えば、回転する外側の管、固定された内側の丸みのある刃の付いた部品、セラミックあるいはステンレス製の固定されたスクレーパーを備える。回転する刃の付いたチャンバーを持つメカノフュージョンもある。同等の圧縮力やせん断力を達成でき、メカノフュージョン機と類似の動作で、メカノフュージョンによって表面加工されたマクロ素材組成物を与えるような他のミキサーも対象となる。] [0037] 特定量の計量されたマクロ粒子と無機粒子をこの管に投入した後、この管は極めて速い速度で、一般的には1分あたりの回転数(RPM)が200−500で回転する。刃と刃、あるいは刃と管の間隙は、粒子あるいは混合粉末に加わる混合エネルギーを変えるために、調節してよい。ここで生じるせん断力、圧縮力は、容量パーセント(vol.%)で計量された試料の充填量、刃と刃の間隙、刃と管の間隙、それに1分あたりの回転数(RPM)の関数である。マクロ粒子の表面に無機粒子を埋め込むのに十分なせん断力及び圧縮力は、例えば、ホソカワミクロンメカノフュージョンシステム(商標)AMS−Mini(商標)において、粒子の充填量が約8から60容量パーセント(vol.%)、RPMの範囲が約500から約3000RPMで約20分から約3時間、より好ましくは、約1600RPMで約40分の時に達成される。同様の変数は、他のメカノフュージョンシステムにおいても有用である。当業者は、それらの変数の計算の方法と、それに応じてそれらの変数を調整する方法を理解している。] [0038] メカノフュージョン機の中で回転する際に、それらの粒子は管と刃の間隙を通過し、その結果として、粒子に、マクロ粒子の表面に無機粒子が埋め込まれるのに十分な、強いせん断力と圧縮力(固着力)が作用する。それらの力は、力学的に、マクロ粒子の表面に、無機粒子を“融合させる”あるいは埋め込むような表面反応をもたらす。さらに、このせん断力は、凝集した無機粒子の塊をばらばらにするのに十分な強さであり、本実施形態の一部で、凝集した無機粒子の使用が想定されるのは、このためである。たとえば、図1で示された顔料の凝集体は、個々の粒子に、あるいはより小さな凝集体に分解し(図2参照)、このため、硬い無機粒子が、マクロ粒子のより柔軟なマトリクスの表面に融合することが可能となる。] 図1 図2 [0039] 実施形態の一つにおいて、ある組成物の全材料、つまり、マクロ粒子、顔料や顔料混合物やフラクタル粒子のような無機粒子、あるいは化粧品や皮膚科用組成物の調製に必要な他の材料は、まず最初にメカノフュージョン機のチャンバーに投入される。次に、このチャンバーは閉じられ、速度と時間が設定される。次に、刃が回転し、あるいはメカノフュージョン機の外側の管が回転し、同時に十分な圧縮力とせん断力が生じる。これらの力は、無機粒子、マクロ粒子、それに他の材料に作用し、凝集体をばらばらに砕いてマクロ粒子の表面に無機粒子を埋め込み、表面加工されたマクロ素材組成物を形成する。] [0040] 一般的に、刃、あるいは回転する外側の管の一分あたりの回転数(RPM)の設定は、作動時間に反比例する。例えば、一分あたりの回転数(RPM)の設定が低いほど、メカノフュージョン機を長時間作動させる必要があり、逆もまた同じである。メカノフュージョンの速度と時間の設定は、当業者の知識と理解に応じて調節されてよいということが理解されるであろう。望ましい実施形態において、無機粒子、マクロ粒子と他の原料は、約500から約3000RPMで約20分から約3時間混合され、より望ましくは、約1600RPMで約40分混合されるか、無機粒子がマクロ粒子の表面に埋め込まれ、そこにとどまるまで混合される。] [0041] 一般的に、この過程は、相対的な粒子サイズや硬度に差があるとき、望ましく機能する。望ましい実施形態においては、JIS A値が90あるいはそれより大きく、粒径約0.1から約5ミクロンのサブミクロン無機粒子と、JIS A値が90より小さい、粒径約1ミクロンから約100ミクロンの柔軟なマクロ粒子、望ましくは約1ミクロンから約20ミクロンのマクロ粒子との組み合わせを使用する。望ましくは、無機粒子の粒径はマクロ粒子の粒径よりも小さい。例えば、二酸化チタンやフュームドシリカのような、粒径が約0.1ミクロンから約5ミクロンの無機粒子を、メカノフュージョンのチャンバーの中で、少なくとも約1ミクロン、望ましくは約2ミクロンから約20ミクロンの粒径を持つ柔軟なマクロ粒子と混合する。せん断力は、無機粒子の凝集体をばらばらに砕くのに十分であるから、例えば、顔料の凝集体をメカノフュージョンのチャンバーに追加する際、最終生成物である無機粒子を埋め込んだマクロ粒子は損傷しない。マクロ粒子の粒径の無機粒子の粒径に対する比は、約1から約1000の間であり、より望ましい場合は、約10から約100であり、最も望ましい場合には約20から約50の間である。マクロ粒子の粒径の無機粒子の粒径に対する比は、マクロ粒子の表面の無機粒子の密な配置を達成するように選択される。] [0042] 実施例1の表1において示されるのは、メカノフュージョンによって無機粒子がマクロ粒子の表面に加工される際に有用と思われる範囲における、原料の組成とその量の百分率の例である。この例は、限定するものではない。すべての量は、全組成物中の重量パーセントである。いくつかの実施形態において、表面加工されたマクロ素材は、マクロ粒子が約30から90パーセント、顔料あるいは顔料混合物が約0から70パーセント、フラクタル粒子が約0から50パーセントであるような組成をもつ(表1参照)。表面加工されたマクロ素材にとって有用な無機粒子は、マクロ粒子の表面に埋め込まれており、顔料あるいは顔料混合物、及び/あるいは、フラクタル粒子であってよい。] [0043] 本発明の他の実施形態において、本発明の組成物は、マクロ粒子の無機粒子による加工を、溶液からの物理吸着を通して行うことで、調製してよい。溶液中で、無機粒子は、マクロ粒子の表面に吸着し、限定するものではないが、毛細管力、ファンデルワールス力、水素結合のような分極相互作用、あるいはそれらの組み合わせによって、結合する。この付着は、無機粒子とマクロ粒子が同等の表面エネルギーを持つときに起こる。マクロ粒子表面の粗い溝への、無機粒子の粘着は、溶媒が、無機粒子あるいはマクロ粒子と異なる表面エネルギーを持つ場合に、熱力学的あるいは速度論的に有利となる。] [0044] 簡潔に述べると、物理吸着法は、次の工程を含む。a)マクロ粒子の表面エネルギーと無機粒子の表面エネルギーが同等であって、これが溶媒の表面エネルギーと著しく異なるような条件の元で、マクロ粒子、無機粒子、随意の他の原料を、適切な溶媒と混合する。b)無機粒子、及び/あるいは他の原料を、好適に、マクロ粒子の表面に埋め込む。] [0045] 好適な実施形態において、無機粒子とマクロ粒子の組み合わせにおける表面エネルギーの差は、1dyne/cm2より小さくなければならず、溶媒(連続相)のそれは1dyne/cm2より大きくなければならない。当業者は、例えば、ゴニオメーターを用いた測定で接触角を決定することで、表面エネルギーを計算することができる。(F.Etzler,“Surface free energy of solids:a comparison of models”,Contact Angle,Wettability and Adhesion,Vol.4:215−236(2006);P.Reynolds,“Wetting of Surfaces”,Colloid Science:Principles,Methods,and Applications,159−179(Terrence Cosgrove ed.,Blackwell Publishing)(2005);D.Y.Kwok and A.W.Neumann,“Contact angle measurement and contact angle interpretation,”Advances in Colloid and Interface Science,Vol.81,No.3:167−249(83)(1999);Frank W.Delrio et al.,“The role of Van der Waals forces in adhesion of micromachined surfaces,”Nature Materials,Vol 4:629−634,August 2005,published online July 17,(2005);Libor Kvitek et al.,“The study of the wettability of powder inorganic pigments based on dynamic contact angle measurements using Wilhelmy Method,”Chemica Vol.4:27−35(2002);Gary E.Parsons et al.,“The use of surface energy and polarity determinations to predict physical stability of non−polar,non−aqueous suspensions,”International Journal of Pharmaceutics,Vol.83:163−170 (1992);E.D.Shchukin,et al.,“Adhesion of particles in liquid media and stability of disperse systems,”Colloids and Surfaces,Vol.2:221−242(1981);それぞれが本明細書に参照として含まれる)] [0046] 同様に、当業者は、粒子の表面を適切な化学的方法で加工することで、マクロ粒子の表面エネルギー、及び/あるいは無機粒子の表面エネルギーを調節し、マクロ粒子の表面エネルギーと無機粒子の表面エネルギーが一致するようにすることができる。有用な表面改変の化学的方法は、例えば、限定するものではないが、シラン処理剤、オゾン分解、ポリマー種の吸着及び同類の手法である。表面エネルギーは、接触角の関数であり、望ましい実施形態においては、溶媒とマクロ粒子あるいは無機粒子の間の接触角は、約60度から約120度であり、より望ましくは約70度から約110度、もっとも望ましい場合には約80度から105度である。] [0047] 好適な実施形態において、マクロ粒子には起伏があり、無機粒子が選択的に適合するような、相当量の溝あるいは孔のある表面を持つ。他の実施形態において、溶媒と無機粒子は、無機粒子がマクロ粒子の表面の溝あるいは孔に毛管力によって吸い込まれるような相互作用を有するような組み合わせが、当業者によって選択されなければならない。] [0048] 実施形態の一つにおいて、物理吸着法を用いる際に望ましいのは、サブミクロンサイズ、つまり約1ミクロンより小さい、より望ましくは0.8ミクロンより小さい粒径の顔料と、大きいサイズ、つまり約10ミクロンより大きい、より望ましくは20ミクロンより大きい粒径のマクロ粒子の組み合わせを使用することである。例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社(コネチカット州、Fairfield)からVELVESIL(商標)125シリコーンクロスポリマーネットワークの商標名で市販されている、炭化水素部分を修飾された(hydrocarbon modified)シリコーンクロスポリマー製品(以下、シリコーンクロスポリマーネットワークと表記)は、シクロ−ペンタシクロメタノン(cyclo−pentacyclomethanone)の溶媒中で、アルキルシランで処理されたTiO2と共に分散した場合、アルキルシランで処理されたTiO2によって表面加工をほどこされた、シリコーンクロスポリマーネットワークを与える。これは、表面加工されたマクロ粒子を形成するにあたって、アルキルシランで処理されたTiO2と、シリコーンクロスポリマーネットワークとは、溶媒に対して相対的に類似した性質を有するためである。理論を限定するものではないが、アルキルシランで処理されたTiO2の無機粒子と、シリコーンクロスポリマーネットワークのマクロ素材は、熱力学的あるいは速度論的に好適な相互作用によって、毛管力で互いに粘着する。溶媒を一部除去すると、アルキルシランで処理されたTiO2と、シリコーンクロスポリマーネットワークは、毛管力あるいは力学的な表面張力によって、結合した状態にとどまる。溶媒を完全に除去すると、それらの粒子は、ファンデルワールス力あるいは水素結合のような極性相互作用によって、結合した状態にとどまると考えられる。] [0049] 本発明の、組成物を調製する方法に関する、さらなる実施形態において、自己硬化エラストマー(self−curing elastomer)(マクロ粒子)の混合物を無機粒子の懸濁液中でプレエマルジョン化する方法によって、無機粒子はマクロ粒子の表面に埋め込まれる。簡潔に述べると、これは次の工程を経てなされる。(a)プレポリマー、硬化剤、架橋反応開始触媒を混合する工程。(b)シリコーン乳化剤中で、過程(a)で得られた混合物を乳化する工程。(c)乳化された過程(b)の生成物を撹拌する工程。(d)乳化された過程(c)の生成物に、水と無機粒子の懸濁液を加える工程。(e)過程(d)の生成物を撹拌し、マクロ粒子の表面に無機粒子を埋め込む工程。] [0050] 最初に、プレポリマー、架橋反応開始触媒、硬化剤を混合することで、プレエマルジョン混合物が調製されなければならない。プレポリマーには、例えば、限定するものではないが、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、それにVELVESIL(商標)125のような、マクロ粒子を形成するのに一般的に使用される製品を含む。プレポリマーの化学構造は、少なくとも二つのアルケニル化された末端基か、アルケニル化された側鎖を持つシロキサンポリマーである。架橋反応開始触媒は、マクロポリマーの異なるポリマー鎖同士の架橋反応を開始させる。硬化剤は、ヒドロシラン基を与える分子あるいは化合物で、金属触媒の存在下、アルケニル化されたシロキサンポリマーと付加反応を起こすことが可能である。] [0051] 触媒は、付加反応に作用するものであれば、任意の触媒でよい。望ましくは、速い架橋反応を達成するために、(つまり約5秒から約5分)、体温より低い温度で付加反応を開始できるような触媒である。第8族金属触媒、コバルト、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、ニッケル、オスミウム、イリジウム触媒が、実施形態の実施において適切であると考えられる。望ましくは、触媒は白金、ロジウム、パラジウム触媒である。より望ましい場合には、触媒は、限定するものではないが例えば、塩化白金酸、白金アセチルアセトナート、オレフィン類と白金(II)の錯体、ホスフィンと白金(0)の錯体、酸化白金(IV)(二酸化白金、PtO2)、塩化白金(II)(PtCl2)、塩化白金(III)(PtCl3)、シアン化白金(III)(Pt(CN)3)、塩化白金(IV)(PtCl4)、ヘキサクロロ白金酸6水和物(H2PtCl6・6H2O)、テロラクロロ白金酸ナトリウム4水和物(Na2PtCl4・4H2O)、塩化白金(II)オレフィン錯体類(PtCl2−olefin complexes)、H(PtCl3−olefin)complexes、ヘキサメチルジプラチナム(hexamethyldiplatinum)、白金(0)ビニルシロキサン類(Pt(0)−vinylsiloxanes)、Karstedt触媒のような白金(0)の触媒類、白金アルコール錯体類、白金アルコキシド錯体類、白金エーテル錯体類、白金アルデヒド錯体類、白金ケトン錯体類、及び類似物のような白金触媒を含む。適切なロジウム錯体は、限定するものではないが、例えば、塩化ロジウム(III)水和物(rhodium(III) chloride hydrate)、三塩化トリス(ジブチルスルフィド)ロジウム(RhCl3(Bu2S)3)のようなロジウム錯体を含む。他のヒドロシリル化(付加)触媒は、例えば、米国特許No.6,307,082;5,789,334;4,681,963;3,715,334;3,775,452;3,814,730;3,159,601;3,220,972;3,576,027;3,159,662に記載されており、すべての開示は本明細書に参照として含まれる。] [0052] 実施形態の一つにおいて、プレポリマーと硬化剤の比率が、架橋反応に約30分から約1時間を要するように選択される。当業者は、プレポリマーと硬化剤の様々な比率において、架橋反応に要する時間についての知識を持っているからである。例えば、プレポリマー1単位に対して、0.15単位の架橋反応開始剤と、3単位のメチルトリメチコンのような揮発性溶媒という比率である場合、約20分間、粘性の低い流体が自由に流れ、約30分で凝固するであろう。この例において、メチルトリメチコンは、プレポリマーと開始剤の系と相性の良い揮発性シリコーンである。この反応において、揮発性溶媒を使用することは必ず必要という訳ではなく、むしろ希釈剤として働き、プレポリマーと架橋反応開始剤の濃度を調節し、反応速度を制御するものである。一方、硬化剤は不可欠な原料である。] [0053] 二番目に、この、プレポリマーと、架橋反応開始触媒と、硬化剤は、適切なシリコーン乳化剤を使用して乳化され、乳化された粒子を形成するために撹拌される必要がある。本明細書に使用が記述されたように、シリコーン乳化剤の例は、限定するものではないが、シリコーンベシクルを形成するような分子や組成物を含み、化粧品溶液中における輸送を促進するものである。そのようなシリコーン乳化剤は、限定するものではないが、ラウリルPEG/PPG−18/18メチコン、シクロペンタシロキサン(及び)PEG/PPG−18/18ジメチコン、シクロペンタシロキサン(及び)PEG−12ジメチコンクロスポリマー、PEG−12ジメチコン、シクロペンタシロキサン(及び)PEG/PPG−19/19ジメチコンを含む。そのような市販品は、限定するものではないが、ダウコーニング社(Dow Corning)(ミシガン州、ミッドランド)から商標名DC 5200(商標)、DC−5225C(商標)、DC 9011(商標)、DC 5329(商標)、DC 5330(商標)乳化剤、及びDC BY 11−030(商標)で市販されているものを含む。] [0054] 望ましい実施形態において、プレエマルジョン混合物とシリコーン乳化剤は約1から10分撹拌され、最も望ましい場合には、三刃の混合プロペラを擁したラボ用オーバーヘッドスターラーを使用して、300RPMで約5分撹拌される。] [0055] 最後に、無機粒子の水による懸濁液が加えられ、エマルションの小滴を形成し、撹拌されてエマルション粒子が確実に架橋反応によって凝固し、表面加工されたマクロ粒子が形成される。望ましい実施形態において、混合物は約30分から約一時間撹拌され、最も望ましい場合には、約45分撹拌される。] [0056] もう一方の実施形態において、球状以外の、例えば限定するものではないが、長方形、円盤状、ウエハー形、レンズ形の形を持った、無機粒子で表面を加工したマクロ素材の組成物を調製するために、マイクロ流体の装置にプレポリマー混合物を加えてよい。本発明の表面加工したマクロ素材の組成物は、化粧品や皮膚科用の組成物を調製するのに有益であるような、任意の形状をとってよい。それらの形状を望ましく選択することによって、最終的に作られた組成物とその使用方法の多用途性が増す。それは、例えば、質感や塗布感が向上した、異なる皮膚科学上の処方の様なものである。] [0057] 望ましい実施形態の一つにおいて、プレポリマーは、マイクロ流体の装置の一方の端から加えられ、水中に分散した無機粒子がもう一方の端から加えられる。プレポリマーと無機粒子はエマルションの小滴を形成し、架橋反応が起こり、粒子でコーティングされたエラストマーが形成される。] [0058] 表面加工されたマクロ素材の組成物は、前述のどの方法で調製されたものも、多くの有益な応用が考えられる。本発明の組成物はどの技術分野でも応用が考えられるが、本発明の実施形態の一つは、化粧品分野及び皮膚科分野における、表面加工したマクロ素材の組成物に関する。しかし、本発明の実施形態の組成物は、限定するものではないが、ファンデーション、固形パウダー、コンシーラー、アイシャドー、医療用軟膏、ボディペイント、芸術塗料、工業用塗料、染料を含むどのような外用塗布物に対しても好適である。] [0059] 化粧品、皮膚科の塗布物として使用される本発明の組成物は、表面をカバーする効果と光学的なぼかし効果を与える際に有益である。生体表面上の、限定するものではないが例えば、皺、小皺、傷跡及び類似物の様な、皮膚の欠点や質感の欠点は、本発明の組成物の塗布によって、ぼかされ、外観上軽減される。本発明の組成物の化粧品には、メークアップ化粧品(make−up)、ファンデーション、スキンケア製品、ヘア製品を含む。メークアップ化粧品(make−up)には、例えば、顔面に色を残す製品、生体表面上の外観を変える製品を含み、ファンデーション、ブラック、ブラウン、つまりマスカラ、コンシーラー、アイライナー、眉ずみ、アイシャドー、頬紅、口紅、パウダー、固体乳液コンパクト(solid emulsion compact)などを含む。スキンケア製品とは、皮膚を手当し、ケアし、あるいは例えば、潤いを与えたり、改善したり、清潔にしたりする用途で使用されるものである。「スキンケア製品」の名において意図されている製品には、限定するものではないが、絆創膏、包帯、経皮吸収パッチ(occlusive drug delivery patch)、マニキュア液、パウダー、シェービングクリーム、皺取り製品、ライン最小化(line−minimizing)製品及び類似物を含む。ファンデーションとは、限定するものではないが、リキッド、クリーム、ムース、パンケーキ、コンパクト、コンシーラー、及び類似の製品類で、皮膚の総合的な外観、及び/あるいは、皮膚の色を安定させるために化粧品会社が開発、あるいは再紹介した製品類である。医療用塗布物は、医療、医薬品、皮膚科の分野において使用される製品である。塗料には、人の皮膚のような生体表面以外の物質を色づけするために使用される製品を含む。本発明の組成物から作られた例示塗料は、工業、芸術、及び他の商業分野において有益であると考えられる。染料には、溶解性、非溶解性の着色剤液体を含む。ボディペイントとは、人や動物の皮膚を色づけするような製品のうち、化粧とはみなされないものであり、軍事、芸術、宗教、あるいは文化的目的で皮膚に着色するために使用される製品である。] [0060] 本発明の他の実施形態において、表面加工されたマクロ素材を含む本発明の組成物は、化粧品組成物、皮膚科用組成物、工業用組成物を形成するために、様々な素材と組み合わせられてよい。限定するものではないが、素材の例を、組成物全体の中の重量パーセントで示す。本明細書で記述した本発明の化粧品組成物を調製するため、表面加工したマクロ素材は、これらの例示原料のいくつかあるいは全てと組み合わせて使用してよい:水(0−38.8%)、シリコーンポリマーネットワーク(10−25%)、D5化粧品グレードのシリコーンベース流体(silicone base fluid)(8−21%)、イソドデカン(3−10%)、SE63(0−3%)、顔料と混合処理されたエラストマー(7−14%)、ヒュームドアルミナ、ヒュームドシリカで処理されたエラストマー(3−10%)、ダウコーニング1413流体(2−15%)、ダウコーニングDC9021(0−10%)、ナイロン(0−7%)、増粘剤(0−4%)、他の顔料(0−3%)、塩化ナトリウム(0−0.2%)。] [0061] 本発明の実施形態の組成物は、化粧品あるいは皮膚科の塗布物として使用することができ、皮膚の質感の欠点やしみの露呈を緩和する。実施形態の一つにおいて、この化粧品あるいは皮膚科用の塗布物は、ケラチン質の表面や皮膚のような生体表面に、直接塗布される。この組成物は、それらの例示した表面に、指、綿棒、スポンジ、化粧ブラシ、を用いて塗布されてよく、例えば皮膚に、塗り広げられる。他の実施形態において、この化粧品あるいは皮膚科用の塗布物は、毎日、1日おき、あるいはいつでも、皮膚の特定の場所を清潔にする前あるいはした後に、使用者の意図するように塗布してよい。当業者は、随時、この組成物を塗布する手順や技術を正しく認識するであろう。] [0062] この、化粧品用、皮膚科用外用組成物は、望ましくは、少なくとも1日に1度塗布され、顔面、首、体に塗布できる。美的改善が必要である部位であればどこにでも、塗布物は塗布されてよく、塗布によってこの組成物は皮膚に留まり、望ましくは、必要があるまでは、除去されない、あるいは洗い流されない。この化粧品用、皮膚科用組成物は、ケラチン質の表面に、薄い薄膜状に塗布される。この薄膜は、望ましくは、約2ミクロンから約50ミクロンの厚さである。] [0063] 本発明が提供する利点は多岐にわたる。まず、マクロ粒子の表面に加工された無機粒子は、例えば、毛穴や、小皺、皺のような部位の表面に移動しない。時間を経ても、それらの表面加工された素材の組成物は、小皺、問題のある箇所、欠陥のある箇所、あるいはしみに蓄積せず、表面をカバーし、光学的にぼかす優れた効果がある。無機粒子をマクロ粒子の表面に埋め込むことで、無機粒子の有効サイズが大きくなり、小さなサブミクロンサイズの無機粒子においてしばしば起こる、無機粒子の表皮への移動や凝集を緩和する。当業者は知っていることであるが、同様に、マクロ粒子の表面に埋め込まれたフラクタル粒子は、マクロ粒子を動きやすくする余分な油分を吸収し、マクロ粒子の流動性を緩和する。] [0064] 二番目に、本明細書で記述された、無機粒子でマクロ粒子の表面を加工する方法は、マクロ粒子の表面上で、例えば限定するものではないが顔料のような無機粒子を、空間的により広く分布させる。空間的な分布が広がると、後方散乱が最適化され、前方、側方への光の散乱が増加し、例えば損傷した皮膚、皺、しみをカバーすることで、皮膚の欠点の露呈を緩和し、自然な外観を与える。] [0065] 三番目に、本発明において、自然な外観を維持することと、同時に皮膚の色と質感の欠点を緩和することとの良好なバランスが達成されている。軟焦点物質を不透明度の高い顔料と混合すると、後方散乱が増加し、拡散透過率が低くなることの両方によって、軟焦点物質の効果が中和する。本発明の組成物において、顔料の使用量は低く、あるいは全く使用されず、これは、塗布された組成物の全体としての色の外観を中和する効果を緩和する。] [0066] 四番目に、無機粒子で表面加工されたマクロ素材は、加工されていないマクロ粒子に比べて優れたぼかし効果を持つ。マクロ粒子の表面に、顔料やフラクタル粒子のようなより高い屈折率を持つ粒子を埋め込んだ場合、ぼかし効果が、加工されていないマクロ粒子に比べて高くなることが知られている。これは、例えば、図3に示した拡散透過率の増加によって実証される。例えば、屈折率の高い無機粒子をマクロ粒子の表面に埋め込むことで、屈折率の差分が生じ、加工されたマクロ粒子の光を曲げる効果が高まる。屈折率の差分は、マクロ粒子のコア領域と、無機粒子の埋め込まれたマクロ粒子の表面の境界面に生じ、この境界面を光が通過するときに光が曲がる。] 図3 [0067] 本発明の他の実施形態は、化粧品としての用途に、あるいは皮膚科学上の用途に適合した処方物を備える、表面加工されたマクロ粒子の組成物を網羅する。これらは、ヒト組織あるいはそれに相当する人工合成組織を含む、生きている哺乳動物の組織と接触するのに適しており、使用者に生理学的な副作用を事実上生じない。本発明に含まれる組成物、つまり、マクロ粒子とそれに埋め込まれたあるいはそれに加工された無機粒子を備える組成物は、化粧品として、また/もしくは皮膚科処方物として適合する、任意の形で提供されてよい。例としては、限定するものではないが、組成物はローションあるいはクリームとして調製されるだけでなく、無水性のあるいは水性の基剤と共に調製され、スプレーできる液体の形でも調製される。本発明の組成物の他の適切な化粧品としての製品の形は、限定するものではないが、例えば、乳液、香油、グロス、フォーム、ジェル、美顔用パック、美容液(serum)、化粧液(toner)、軟膏剤、ムース、ポマード、溶液、スプレー、あるいはワックスベースのスティックを含む。さらに、本発明で意図される組成物は、1つのあるいは複数の、混合しても化学反応を起こさないような、当業者が一般的に知識を持ち、使用しているような、化粧品として許容できる補助薬類(adjuvants)を含むことができる。例えば、香料類、皮膚軟化剤類、保湿剤類、保存料類、ビタミン類、キレート剤類、増粘剤、エゴマ油あるいはエゴマ種油(文献WO 01/66067「Method of Treating a Skin Condition」、本明細書に含まれる、に記述されているもの)、及びそれらの類似物、及び、アロエ、カモミール及び類似物のような他の植物等である。顔料、染料、着色剤、及びそれらの類似物は、本組成物の光学的なぼかし及び反射効果を高めるのに役立ちうる。] [0068] 本明細書において参照された全ての特許、特許出願、国際公開公報、記事、書籍、参考文献、参考マニュアル、要約は、本発明が属する最高の技術水準を余すことなく記述するために、それら全体が、本明細書に参照として含まれる。] [0069] 本発明の範囲と精神から逸脱することなく、上述の発明の対象に様々な変更を加えることができるため、上の記述に含まれる、あるいは付属の特許請求の範囲において定義された全ての発明の対象は、本発明の記述あるいは実施例であると解釈されることが意図される。本発明の教示に基づけば、本発明に対して多くの修正や改変を行うことが可能となる。] [0070] 下記の例は、限定するものではないが、本発明の例を示し、本発明を記述し、当業者のために手法を与えるために、本発明の具体的な実施形態と、特定の側面を例示する。これらの例は、本発明の全範囲の理解を意図したものではない。これらの例は、本発明を限定するものと理解されるべきではない。これらの例はただ、本発明の実施とその様々な側面を理解するうえで有益であるような、特定の要素と方法論を提供するのみであるためである。] [0071] メカノフュージョンによる、表面加工されたマクロ素材の調製 工程の概略] [0072] 表1に示した原料とその組み合わせによって作られた、表面加工されたマクロ素材の様々な処方サンプルを、ホソカワミクロンメカノフュージョンシステム(商標)AMS−Mini(HOSOKAWAMICRON MECHANOFUSION SYSTEM(商標)AMS−Mini)(ホソカワミクロン・リミテッド;日本、大阪)のメカノフュージョン機のチャンバーにロードした。それぞれの処方サンプルは、同メカノフュージョンチャンバーにおいて1600RPMで20分間、約25〜30℃の条件下で処理した。その後、このサンプルメカノフュージョンチャンバーにおいて、全ての粒子が主混合チャンバー内にあることを確認するために点検を行った。最後に、1600RPMで20分間、約25〜30℃の条件下においてこのサンプルの二番目の混合を行った。] [0073] 上記の工程によって、表1で示された組成あるいは処方が、表面加工されたマクロ素材を含むように調製された。全ての量は重量パーセントで示されている。] [0074] 溶液からの物理吸着による、表面加工されたマクロ粒子の調製] [0075] 表面加工されたマクロ素材を、下に詳しく述べる部分Aと部分Bを組み合わせることによって調製した。] [0076] モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社(コネチカット州、Fairfield)によって製造され、VELVESIL(商標)125の商標名で市販されている炭化水素部分を修飾された(hydrocarbon modified)シリコーンクロスポリマーのマクロ素材は、シクロペンタシクロメタノンD5溶媒に、室温で、三刃の混合プロペラを擁したラボ用オーバーヘッドスターラーを使用して、20分間分散された(55重量パーセント)(以下、「部分A」と表記)。それから、アルキルシランで処理されたTiO2(0.2重量パーセント)の無機粒子が、シクロペンタシクロメタノンD5溶媒に、異なるビーカーを用いて、三刃の混合プロペラを擁したラボ用オーバーヘッドスターラーを使用して、室温で約400から600RPMで20分間分散された(以下、「部分B」と表記)。部分Aの炭化水素部分を修飾された(hydrocarbon modified)エラストマーと、部分BのTiO2を、TiO2粒子のマクロ粒子に対する重量比が約100:1から約1:1となるような様々な重量比で、混合することによって、ジェルの形の、顔料によって表面加工されたマクロ素材が調製された。部分Aも部分Bも、上記方法の代わりに、ハイシアーミキサーを用いて、室温で20分間混合することができる。] [0077] 顔料が凝集したエラストマージェルの試料を調製するのに上記の工程を用いて、軟焦点、あるいはぼかしの効果を決定するために、Gretag−Macbeth社(ニューヨーク、New Windsor)製造のCOLOR−EYE(商標)7000 Spectrophotometerの商標名で市販されている分光光度計を使用して、サンプルの拡散透過率の測定を行った。この分光光度計は、3つのモード(全透過率、直接透過率、反射率)で薄膜の測定を行うことができる。拡散透過率は、直接透過率と全透過率の差である。] [0078] これらの実験において、全透過率と直接透過率がサンプルそれぞれについて測定された。透過率は、450nmから700nmの波長範囲において光の強度を平均することによって得た。それぞれの薄膜において、3つの異なる箇所で測定を行い、それぞれの測定は、3回の繰り返し測定の平均とした。顔料が凝集したマクロ粒子の拡散透過率は、顔料を含まないエラストマージェルを用いた対照実験のものに比べて、図3に示すように、140−280%大きいことが見いだされた。表面加工したエラストマー素材の薄膜の厚さは、10ミクロンであった。] 図3 [0079] プレエマルジョンによる、表面加工したマクロ素材の調製] [0080] 表面加工したマクロ素材は、下に詳しく述べる、部分Aと部分Bを組み合わせることによって調製された。] [0081] プレエマルジョン混合物である部分Aは、市販のプレポリマー混合物2.97g、架橋反応開始触媒、硬化剤、メチルトリメチコン6.95gを、50mLの容器中で混合することによって作られた。その後、ダウコーニングDC5330乳化剤2.47gを加え、この混合物を均一になるまで混合した。] [0082] 部分Bは、オーバーヘッドスターラーと4刃の混合パドルの付いた500mL円形容器に水100mLを加えることで作られた。その後、ジメチコンで処理されたTiO2(Kobo Products社、ニュージャージー州、South Plainfield、から市販)80mgを加え、混合物全体を室温において400−600RPMで激しく撹拌した。] [0083] 部分Aを、部分Bの入っている500mLの混合・撹拌器に注入した。この混合物を、400−600RPMで1分間以上激しく撹拌し、その後約30分撹拌を続けた。この過程で表面加工したマクロ素材が形成され、これは固体の白い塊として集められ、他の容器に移された。] [0084] この実施例において参照された全ての特許、特許文献は、参照としてこの実施例に含まれる。] [0085] 先の記述を読むことによって、当業者はある修正や改良を行うであろう。このような修正や改良は全て、ここでは簡潔と可読性のために省略されたものであり、後に続く特許請求の範囲に含まれると理解されなければならない。] 実施例 [0086] 「以下、本発明とその実施態様をまとめて説明する。 1.無機粒子で表面加工されたマクロ粒子の屈折率が、この組成物のマクロ粒子のコア領域の屈折率よりも大きいことを特徴とする、無機粒子で表面加工されたマクロ粒子を備える組成物。 2.前記マクロ粒子表面の屈折率に対する、前記マクロ粒子コア領域の屈折率の比が、1より大きいことを特徴とする、1に記載の組成物。 3.前記マクロ粒子の粒径が約1から約200ミクロンであることを特徴とする、1に記載の組成物。 4.前記マクロ粒子がシリコーンエラストマー、シリコーンクロスポリマー、ポリイソプレン、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、あるいはそれらの組み合わせであることを特徴とする、1に記載の組成物。 5.前記無機粒子が顔料であり、この顔料の粒径が約0.1から約10ミクロンであることを特徴とする、1に記載の組成物。 6.前記顔料がTiO2、酸化鉄、酸化亜鉛(ZnO)、雲母でコーティングされた顔料、あるいはそれらの組み合わせであることを特徴とする、5に記載の組成物。 7.前記無機粒子と前記マクロ粒子の屈折率の差が約0.1よりも大きいことを特徴とする、1に記載の組成物。 8.前記無機粒子がフラクタル粒子であることを特徴とする、1に記載の組成物。 9.前記フラクタル粒子と前記マクロ粒子の屈折率の差が0.08よりも大きいことを特徴とする、8に記載の組成物。 10.前記フラクタル粒子がヒュームドシリカ、ヒュームドアルミナ、フュームド酸化チタン、あるいはそれらの組み合わせであることを特徴とする、8に記載の組成物。 11.前記無機粒子が前記マクロ粒子表面にメカノフュージョンによって埋め込まれることを特徴とする、1に記載の組成物。 12.前記マクロ粒子がエラストマー粒子であることを特徴とする、11に記載の組成物。 13.前記マクロ粒子がクロスポリマー粒子であることを特徴とする、11に記載の組成物。 14.前記無機粒子が前記マクロ粒子表面に物理吸着によって埋め込まれることを特徴とする、1に記載の組成物。 15.前記無機粒子が、前記マクロ粒子の表面に、次の工程を備えるような過程によって埋め込まれることを特徴とする、1に記載の組成物。a)プレポリマー、硬化剤、架橋反応開始触媒を混合する工程;b)前記混合物を水とシリコーン乳化剤の中で乳化する工程;工程(a)と工程(b)の結果物を混合し、撹拌する工程;水と無機粒子の懸濁液を、前記混合物に加える工程;前記原料を撹拌する工程。 16.前記シリコーン乳化剤がラウリルPEG/PPG−18/18メチコン、シクロペンタシロキサン、PEG/PPG−18/18ジメチコン、PEG−12ジメチコンクロスポリマー、あるいはPEG/PPG−19/19ジメチコンであることを特徴とする、15に記載の組成物。 17.以下の工程を備えることを特徴とする、前記マクロ粒子表面に無機粒子を埋め込む方法。 (a)無機粒子とマクロ粒子、それに随意の他の原料を組み合わせる工程; (b)圧縮力とせん断力を同時に発生させる工程; (c)前記圧縮力及びせん断力を、前記無機粒子、マクロ粒子、その他の原料に作用させる工程;及び、 (d)前記無機粒子を前記マクロ粒子表面に埋め込む工程。 18.前記マクロ粒子がクロスポリマーであることを特徴とする、17に記載の方法。 19.前記マクロ粒子がエラストマー粒子であることを特徴とする、17に記載の方法。 20.前記圧縮力及びせん断力が約20分から約3時間の時間範囲にわたって作用されることを特徴とする、17に記載の方法。 21.前記無機粒子のJIS A値が90以上であり、前記マクロ粒子のJIS A値が90より小さいことを特徴とする、17に記載の方法。 22.前記無機粒子の粒径が約0.1ミクロンから約5ミクロンの間であることを特徴とする、17に記載の方法。 23.前記マクロ粒子の粒径が約1ミクロンから約100ミクロンの間であることを特徴とする、17に記載の方法。 24.以下の工程を備えることを特徴とする、無機粒子をマクロ粒子の表面に埋め込む方法。 (a)マクロ粒子、無機粒子、随意の他の原料を適切な溶媒と組み合わせる工程。ここで前記マクロ粒子の表面力と前記無機粒子の表面力が類似しており、前記マクロ粒子の表面力と前記無機粒子の表面力のどちらかが、前記溶媒の表面力と異なる。;そして、 (b)前記無機粒子あるいは望みの他の原料を、前記マクロ粒子の表面に埋め込む工程。 25.前記溶媒とマクロ粒子の間の接触角が約60度から約120度の間にあることを特徴とする、24に記載の方法。 26.前記溶媒と無機粒子の間の接触角が約60度から約120度の間にあることを特徴とする、24に記載の方法。 27.無機粒子とマクロ粒子の表面力の差が1dyne/cm2より小さいことを特徴とする、24に記載の方法。 28.溶媒と、前記無機粒子あるいはマクロ粒子の間の前記表面力の差が1dyne/cm2より大きいことを特徴とする、20に記載の方法。 29.次の工程を備えることを特徴とする、マクロ粒子の表面に無機粒子を埋め込む方法。 (a)架橋反応を開始するために、プレポリマー、硬化剤、架橋反応開始触媒を混合する工程; (b)工程(a)の結果混合物を、シリコーン乳化剤中で乳化する工程; (c)工程(b)の結果乳化物を撹拌する工程; (d)水と無機粒子の混濁液を工程(c)の結果乳化物に加える工程;そして、 (c)工程(d)の結果物を撹拌し、前記マクロ粒子の表面に前記無機粒子を埋め込む工程。 30.前記架橋反応が、約30分から約1時間の時間範囲で起こることを特徴とする、29に記載の方法。 31.前記シリコーン乳化剤がラウリルPEG/PPG−18/18メチコン、シクロペンタシロキサン(及び)PEG/PPG−18/18ジメチコン、シクロペンタシロキサン(及び)PEG−12ジメチコンクロスポリマー、PEG−12ジメチコン、あるいはシクロペンタシロキサン(及び)PEG/PPG−19/19ジメチコンであることを特徴とする、29に記載の方法。 32.工程(a)の結果物とシリコーン乳化剤を1分から10分間撹拌することを特徴とする、29に記載の方法。 33.前記無機粒子の表面力が20から70dyne/cm2であることを特徴とする、29に記載の方法。 34.工程(d)の結果物が30分から1時間撹拌されることを特徴とする、29に記載の方法。 35.1に記載の組成物の表面への塗布と、表面の外観を改善するような薄膜の形成を備えることを特徴とする、表面の外観を改善する方法。 36.前記表面が、ケラチン質の表面、生体表皮、人工生体表皮、皮膚、体毛、あるいは爪を指すことを特徴とする、35に記載の表面の外観を改善する方法。 37.前記組成物がさらに水、シリコーンポリマーネットワーク、D5化粧品グレードのシリコーンベース流体(silicone base fluid)、イソドデカン、ジメチコンゴム、顔料混合物で処理されたエラストマー、ヒュームドアルミナで処理されたエラストマー、ヒュームドシリカで処理されたエラストマー、ポリジメチルシロキサン、ナイロン、増粘剤、他の顔料、あるいは塩化ナトリウムを備えることを特徴とする、35に記載の表面の外観を改善する方法。 38.前記改善が、前記表面の質感の欠点の緩和を指すことを特徴とする、35に記載の表面の外観を改善する方法。」]
权利要求:
請求項1 無機粒子で表面加工されたマクロ粒子の屈折率が、前記マクロ粒子のコア領域の屈折率よりも大きいことを特徴とする、無機粒子で表面加工されたマクロ粒子からなることを特徴とする組成物。 請求項2 前記マクロ粒子の粒径が約1〜約200ミクロンであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。 請求項3 前記マクロ粒子がシリコーンエラストマー、シリコーンクロスポリマー、ポリイソプレン、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、あるいはそれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。 請求項4 前記無機粒子が顔料であり、前記顔料の粒径が約0.1〜約10ミクロンであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。 請求項5 前記無機粒子がフラクタル粒子であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。 請求項6 前記無機粒子が前記マクロ粒子の表面にメカノフュージョンによって埋め込まれていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。 請求項7 前記無機粒子が前記マクロ粒子の表面に物理吸着によって埋め込まれていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。 請求項8 a)プレポリマー、硬化剤、架橋反応開始触媒を混合し、b)前記混合物を水とシリコーン乳化剤の中で乳化し、工程(a)と工程(b)の合体混合物を撹拌し、この合体混合物に水と無機粒子の懸濁液を加えて攪拌する方法で前記無機粒子が、前記マクロ粒子の表面に埋め込まれていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。 請求項9 (a)無機粒子とマクロ粒子、それに随意の他の原料を組み合わせ;(b)圧縮力とせん断力を同時に発生させ;(c)前記圧縮力及びせん断力を、前記無機粒子、マクロ粒子、その他の原料に作用させ、そして(d)前記無機粒子を前記マクロ粒子表面に埋め込むことを特徴とするマクロ粒子表面に無機粒子を埋め込む方法。 請求項10 前記無機粒子のJISA値が90以上であり、前記マクロ粒子のJISA値が90より小さいことを特徴とする、請求項9に記載の方法。 請求項11 前記無機粒子の粒径が約0.1ミクロン〜約5ミクロンの間であることを特徴とする、請求項9又は10に記載の方法。 請求項12 (a)マクロ粒子、無機粒子、任意の他の原料を適切な溶媒と組み合わせ、ここで前記マクロ粒子の表面エネルギーと前記無機粒子の表面エネルギーが類似しており、前記マクロ粒子の表面力エネルギーと前記無機粒子の表面エネルギーのどちらかが、前記溶媒の表面エネルギーと異なる;そして、(b)前記無機粒子あるいは他の原料を所望により前記マクロ粒子の表面に埋め込むことを特徴とする、無機粒子をマクロ粒子の表面に埋め込む方法。 請求項13 (a)架橋反応を開始するために、プレポリマー、硬化剤、架橋反応開始触媒を混合し;(b)工程(a)の結果混合物を、シリコーン乳化剤中で乳化し;(c)工程(b)の結果乳化物を撹拌し;(d)水と無機粒子の混濁液を工程(c)の結果乳化物に加え;そして、(c)工程(d)の結果物を撹拌し、前記マクロ粒子の表面に前記無機粒子を埋め込むことを特徴とする、マクロ粒子の表面に無機粒子を埋め込む方法。 請求項14 前記無機粒子の表面力が20〜70dyne/cm2であることを特徴とする、請求項13に記載の方法。 請求項15 請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物を表面へ塗布し、表面の外観を改善させる薄膜を形成することを特徴とする、表面の外観を改善する方法。 請求項16 前記表面が、ケラチン質の表面、生体表皮、人工生体表皮、皮膚、体毛、あるいは爪であることを特徴とする、請求項15に記載の表面の外観を改善する方法。 請求項17 前記組成物がさらに水、シリコーンポリマーネットワーク、D5化粧品グレードのシリコーンベース流体(siliconebasefluid)、イソドデカン、ジメチコンゴム、顔料混合物で処理されたエラストマー、ヒュームドアルミナで処理されたエラストマー、ヒュームドシリカで処理されたエラストマー、ポリジメチルシロキサン、ナイロン、増粘剤、他の顔料、あるいは塩化ナトリウムを備えることを特徴とする、請求項15又は16に記載の表面の外観を改善する方法。 請求項18 前記改善が、前記表面の質感の欠点の緩和であることを特徴とする、請求項15〜17のいずれか1項に記載の表面の外観を改善する方法。
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